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鉄道博物館に立ちよりソウルへ

次は、鉄道博物館に行くため、水原から国電の京釜電鉄線で儀旺へ。駅に到着する直前に、車窓に鉄道博物館の看板が見えます。

韓国鉄道博物館は、こちらでご覧ください。

JRそっくりの韓国国鉄儀旺駅の自動改札 儀旺駅構内売店の手作りサンドイッチの

韓国国鉄の自動改札機はJRにそっくり。駅構内の売店で、オモニ手作りのサンドイッチで昼食にします。この付近は、列車線と電車線が平行しています。地下鉄直通の国電と並んで、セマウル号やムグンファ号、貨物列車が駆け抜けていきます。

儀旺駅を通過する韓国国鉄の貨物列車

鉄道博物館の見学を終え、再び京釜電鉄線でソウルに戻ります。国電はソウル駅で地下鉄1号線相互乗り入れをしています。ソウルでは、国鉄、地下鉄1〜4号線と5〜8号線でそれぞれ経営体が異なりますが、日本のJRと東京メトロ、都営地下鉄のようにそれぞれ初乗り運賃を合算することはないので、相互乗り入れや乗り継ぎでも、いきなり運賃が高くなることはありません。

 


景福宮

地下鉄3号線に乗りついで景福宮(キョンボックン)へ。景福宮は、朝鮮時代を開いた太祖李成桂が、14世紀末に開城(現在は北朝鮮)からソウルに遷都する際に、正宮として造った宮殿です。16世紀末に豊臣秀吉の壬辰倭乱により焼き討ちに合い、再建されたのは19世紀半ばです。

王宮警備隊の交代式 景福宮の正殿 勤政殿

その後半世紀、1910年の日韓併合以後は景福宮内にあった建物はほとんど壊され、残ったのは勤政殿や慶会楼など、わずか10棟のみ。勤政殿をふさぐように南側に朝鮮総督府庁舎が建てられ、戦後は政府の庁舎を経て国立博物館となっていました。これを金大中大統領が1996年に撤去し、現在景福宮復元工事が進められています。

勤政殿内の王の玉座 水面に影を落とす慶会楼

勤政殿は景福宮の本殿で、歴代の国王の即位式や朝賀を行ったところです。慶会楼は、外国の使節が来た時に宴会などを開いた所だったそうです。池の水に優美な姿を写しています。

 

仁寺洞を散策

景福宮から歩いて仁寺洞(インサドン)へ。ここは李王朝時代は王宮に勤める高級官僚たちが住む屋敷が立ち並んでいた場所で、メインストリートには骨董品や土産屋、レストランなど、韓国の文化や伝統を伝えるお店がズラリと並んでいます。

夕暮れの仁寺洞は歩行者天国 何種類ものおかずが並ぶ韓定食

メインストリートから少し奥まったところにある、韓定食の店で夕食にしました。韓定食といっても、韓国版宮廷料理から郷土料理まで、幅広いそうですが、20種類近くずらりと並んだ料理のお味はイマイチと感じました。安いからか良く繁盛していましたが、日本人は見かけませんでした。

ライトアップされた清渓川路 最後の朝食は屋台のトッポギで

ホテルへプラプラ歩いて帰る途中に、ライトアップされた清渓川路がありました。高速道路を撤去し、埋められていた川を復元して、ソウルの市内を流れる清流を よみがえらせたプロジェクトです。いずれ、東京の日本橋もこんな感じになるのでしょうか。

 

徳寿宮から南大門へ

ソウル最終日は、金浦空港から午後便で羽田に戻ります。人通りの少ない朝の明洞に行ってみると、屋台が店を開けていたので、トッポギで朝食です。あとで、ロッテ百貨店の方にまわったら、こちらにはもっとたくさんの屋台が出ていて、値段も安く種類も多く、通勤客が腹ごしらえをしています。

ソウル市庁舎 遥か向こうに大東旅館邸の青瓦台

ソウル市庁舎前の街路樹は銀杏の木。少し遅いとはいえ、黄葉がきれいです。はるか向こうに見える青い瓦屋根は、大統領官邸青瓦台。

ソウル市庁舎のすぐ隣に、徳寿宮(トクスグン)があります。徳寿宮はソウル市内5大王宮の中で一番にぎやかな王宮として一般に開放されています。

徳寿宮大漢門 王宮守門将交代式 徳寿宮の中は紅葉が美しい

大漢門(テハン厶ン)から中に入ると、盛りを過ぎたとはいえ美しい紅葉が残っています。中和門をくぐると、徳寿宮の正殿である中和殿があります。火災に遭い、19世紀初めの再建だそうです。このほか、徳寿宮には景福宮より数多くの建物があります。

光明門には神機箭機火車と銅鐘、水時計が保管 徳寿宮の正殿である中和殿

光明門の中には、神機箭機火車と興天寺銅鐘、水時計の自撃漏が保管されています。水時計は国宝にも指定されているようですが、徳寿宮に関係するものではないそうです。

南大門をいく徳寿宮王宮守門将交代式の行列 最後の昼食は冷麺で

大漢門に戻ると、その前で王宮守門将交代式が行われていました。行列がどこへ行くのか、後をついていくと、南大門をくぐってソウル駅の方角に進んでいきました。

ロッテ百貨店の近くに戻り、冷麺の昼食のあと、ホテルで荷物をピックアップして、地下鉄で金浦空港に向かいます。

 


旅のヒント

勤労感謝の日で飛び石連休のソウルは、まだ紅葉も残り、厳しい寒さを迎える直前、旅行シーズン最後のチャンスですが、飛び石連休をフルに活用する日程を組むと、わずか1日の違いで格安航空券がとんでもなく高くなります。

そんなときに利用したいのが、航空会社から直接購入する正規割引運賃です。航空会社によっていろいろですが、アシアナ航空の場合は28日前までの早割を利用すれば、出発日によっては格安航空券よりも安く、その場でフライトが確定するので予定も立てやすく便利です。

羽田−金浦のチャーター便を利用すれば、フライト時間はわずか2時間。金浦空港の地下には都心へ向かう地下鉄5号線の駅もあって便利ですが、地下鉄は各駅停車のみ。都心まで1時間近くを要しますが、渋滞の可能性のあるバスより確実でしょう。

北朝鮮との非武装中立地帯(DMZ)ツアーには、ソウル駅から列車で臨津江駅で一旦下車して手続きの後、再び列車で都羅山まで行き、ここでツアーバスに乗り継ぎました。当時は各駅停車の通勤列車だけの運行でしたが、現在は特急に相当するセマウル号もあるようです。通勤列車利用の場合、費用は列車往復+ツアーバスでも1500円でお釣りがきました。

一般的な行き方としては、ソウルからのDMZツアーに参加する方法です。ホテルからピックアップ、又はソウル市内のホテルに集合し、直接バスでDMZに向かいます。日本語ガイド付きのツアーもあるようです。

実際、南侵第3トンネルに潜るトロッコは、日本人の団体の中に乗せられ、トンネル内では日本語ガイドに案内してもらうことができました。日本人ツアー客の大半は、ソウルからのDMZツアーを利用しているようです。費用は昼食別で5000円程度からあるようです。

2006年11月旅
2008年 5月記

 


お役に立つリンク集

これからお出かけになる方や鉄道ファンの方に役立ちそうなリンクをそろえました

 


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