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ソウル駅の列車

前日に購入した切符を持って、水原に向かうために朝のソウル駅にきました。今や、ソウル駅に出入りする列車の主力はフランスのTGVをベースにした、韓国新幹線KTXです。

ソウル駅をあとにする韓国新幹線KTX ムグンファ号の停車するホームにKTXの碑

日本や台湾、スペインを除く諸外国と同様に、韓国も新幹線と在来線のレール幅は同じ。ソウル駅もそうですが、KTXは在来線に乗り入れて韓国各地に足を伸ばしています。ホームには、KTXをかたどった碑も。

KTXがホームに並ぶ セマウル号もまだまだ健在

主力をKTXに奪われたとはいえ、今まで韓国を代表する列車であったセマウル号もまだまだ健在です。両端にディーゼル機関を備えたプッシュプルタイプの列車で、KTXの入線できない非電化区間をカバーします。最近、緑系からKTXと同じ青系の塗色に変更中のようで、2色が混結されています。

 

ムグンファ号で水原へ

日本JRの定期列車では、寝台特急の一部だけになってしまった機関車牽引の客車列車も、ムグンファ号に健在です。長距離を走るセマウル号やムグンファ号には、KTXには無い食堂車も連結されています。

ソウル始発の釜山行きムグンファ号 ソウルから水原までムグンファ号の切符

朝食は食堂車でと思い、ソウルから水原まで、釜山行きのムグンファ号を予約しました。各駅停車の電鉄で1時間かかるところを、途中2〜3駅停車で35分で走破します。ということは、食堂車でゆっくりしている時間はありません。

ムグンファ号の食堂車 リクライニングシートの並ぶムグンファ号の客車

発車前から食堂車に陣取り、急いで朝食を終えて指定席に戻ったときには、ムグンファ号は水原駅に滑り込むところでした。

ムグンファ号の食堂車については、こちらで詳しくご紹介しています。

 


世界遺産の街水原

水原は、ソウルの南35kmのところに位置する市で、旧市街は世界遺産に登録されている“華城”の城壁に取り囲まれている城郭都市です。

銀杏並木の水原駅前通 正面のビルが駅舎 水原市内を走るバス

駅前からバスに乗り、水原華城の南門にあたる八達門を目指します。ハングルが読めないので系統番号を頼りに、運転手にガイドブックを見せて間違いのないことを確認。運賃先払いで、ちゃんとお釣りも出してくれます。

水原華城の南門にあたる八達門 城壁に沿ってここから登っていく

水原華城は、李氏朝鮮王朝末期に造られた華城行宮という王別邸を取り囲む、一週5.7kmに及ぶ城郭と、その途中に門、砲台、やぐら等が組み込まれた、ミニミニ万里の長城のようなところです。

特に、城郭の東西南北にある4つの立派な門(蒼竜門、華西門、八達門、長安門)は、それぞれが観光スポットになっています。

眼下に水原の街が広がる 西南暗門

駅から 5〜6分走ると、バスの前方にソウルの南大門や東大門と同様に、ロータリーの中央に大きなが見えてきます。まずは、水原華城の南門にあたる八達門バスを降ります。

門の部分の城壁はなくなっていますが、狭い道を西へしばらく行くと城壁が現れ、ここからキツイ上り坂になります。心臓破りの坂を登りきると、西南暗門が現れます。振り返ると、水原市内が広がり遠くには高層アパートも建ち並んでいます。ここから北に向きを変え、城壁の内側のアップダウンのあるコースを進みます。

城壁の内側が歩けるようになっている 水原華城の北門にあたる長安門

八達山の頂上西将台を越えると下り坂。西に開いた華西門を経て北門にあたる長安門に至ります。

さらに東に向かって進むと、水原城唯一の水門である華虹門があります。北から水原市に流れ込んでいる水原川は、門の下を通って城内に入っていきます。

水原川が流れる華虹門 華虹門の中で少女達がポーズをとってっくれた

ここからから先は、再びキツイ上り坂。上から華虹門が見下ろせるところまで行って写真を撮ってギブアップ。東側の蒼龍門は諦め、再び華虹門まで戻ったら、門内で中学生の女の子達が踊っていました。カメラを向けると、外国人のおじさんに向かってポーズをとってくれます。

門のそばのバス停から、水原駅に戻ります。

 


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