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チェコ国鉄プラハ本駅

チェスキークルムロフから首都プラハへはバスで3時間の道のりです。朝にウイーンをたって、プラハ到着は夕刻です。

プラハは市内を南から北へ、ブルタバ川が湾曲して流れ、西の高台にプラハ城がそびえ、橋を渡ると観光客がいっぱいの旧市街地が、その南東に国鉄のプラハ本駅があります。

プラハ本駅の駅舎と旧型電気機関車が牽引する新しい2階建て客車 プラハ本駅に進入する列車

すぐ隣に行き止まり式のプラハマサリク駅があるのですが、こちらは旧東欧諸国を結ぶ一部の列車だけ。大半の国際列車を始め主な列車は、アールヌーボー様式の駅舎を持つ、通過式のプラハ本駅に発着します。チェコの幹線だけあって、電気機関車が牽引する客車列車が頻繁に出入りします。古い電気機関車はシベリア鉄道のような顔をしており、新しい電気機関車は角張っていて、余りスマートには見えません。

10年前までは同じ国だったスロバキアから到着する列車は、スロバキア国鉄の電気機関車がそのまま牽引してきます。同じ国鉄だったから当然といえば当然ですかね。

スロバキア国鉄の電気機関車 チェコ国鉄の電車 扉間は低床になっている

正面が丸い電車もいます。、連結器は機関車や客車のバッファとピンリンクではなく、自動連結器をつけています。正面4枚窓の陰険な表情は、旧ソ連の電車に通じるところがあり、一部にダブルデッカーの新しい客車も導入されているとはいえ、まだまだ大半の車両は旧共産圏当時のものと見受けました。

2両編成のレールバス 凸型のDLがエンジンのない3両のレールバスを牽く

首都の中央駅とはいえ、ローカル列車には2軸のレールバスも使われています。日本式に言うとエンジン付きのキハとエンジンのないキクハの2両編成で、軽やかなエンジン音を残して走り去っていきました。

さらには、エンジンのない2軸のレールバスを客車代わりに3両連ね、凸型のディーゼル機関車が牽引する列車もあります。ローカルムードもあふれるプラハ本駅です。


地下鉄で都心へ

プラハの地下鉄、METRO(メトロ)には、A線B線C線の3路線があり、東京などと同様にそれぞれのシンボルカラーを持っています。A線はヴァルタヴァ川の西岸の高台にあるプラハ城の近くから旧市街の下を通って南東へ、B線は市街地の北東から南西の郊外へ、C線は市街地北部から南の郊外を結び、それぞれ市街地の中心部で交差しています。

シーメンス製のスマートな地下鉄C線の電車 プラグドアの地下鉄C線 車内はクロスシート

国鉄プラハ駅と接続して、その地下に駅があるのは新しいC線。ドイツ製の窓の大きなスマートなクロスシートの電車です。次のMUSEUM駅でB線と接続。共産党政権時代につくられたA線とB線は、核シェルターを兼ねて地下深くにトンネルが掘られ、モスクワなどと同じ旧ソ連製の電車で運行されています。

旧ソ連製の地下鉄B線の電車 地下鉄B線の車内は日本とよく似たロングシート

 


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