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カルガリーへ

カナナスキスからカルガリーへ向かうと、ロッキー山脈が途絶え地平線の見渡せる大平原が広がります。トランスカナダハイウエーと平行するCP鉄道線には、DLが3重連、4重連で牽引する長大編成の貨物列車が行き交います。

CPのDL3重連、4重連の貨物列車 カルガリーオリンピック会場 後方にジャンプ台

カルガリーは冬季オリンピックの開催された都市です。オリンピックの会場跡地には参加各国の国旗がはためき、ジャンプ台を背に聖火が燃えていました。カルガリーにはLRTがあります。市内の中心部は路上を、郊外では専用軌道を走ります。ダウンタウンの区間は無料にして、自動車の乗り入れを抑えています。

カルガリーのLRT 市の中心部は無料 氷河のかかるカナディアンロッキーの峰々

カルガリー空港からバンクーバーの沖に浮かぶバンクーバー島の南端にあるブリティッシュコロンビア州の州都ビクトリアまで、飛行機でロッキー山脈を一気に越えます。

 


州都ビクトリア

ビクトリアは花の美しい街です。なかでも、郊外にあるブッチャートガーデンは美しく、中には日本庭園まであります。ダウンタウンには、BC州議会議事堂がそびえ、隣のロイヤル・ロンドン・ワックス・ミュージアムにはエリザベス女王を始めとする英国王室ご一家からカナダ首相、アメリカ大統領から明治天皇まで、各国の有名人がお揃いです。観光用に赤い2階建てのロンドンバス(右ハンドル左ドア)も運転され、英国色を強く感じる街です。

ブッチャートガーデン 州議会議事堂

州議会の隣のホテルエンプレスに宿泊した翌朝は、VIAのビクトリア駅まで散歩に行きました。始発駅ですが、片側ホームに線路がわずかに1本の簡素なものです。

当時の時刻表を見ると、朝ビクトリアを出発して、バンクーバー島の東海岸を北上し、第2の都市ナナイモを経由して225km先のコートニーまで行き、夕刻にビクトリアに戻る1往復のみの運行でしたが、今では旅客列車は運転されていないようです。。

VIA ビクトリア駅 ビクトリアとバンクーバーをむすぶフェリー

フェリーで海を渡り、ビクトリアからバンクーバーに戻ってきました。船内にはエリザベス女王の写真が掲げられており、英連邦を強く印象づけられました。

ホテルバンクーバーで1泊した翌日はカナダとお別れ、米国ポートランド経由で帰国です。

 


旅のヒント

私がカナダに行ったのはもう10年以上以前のことです。VIA Railにしても、当時はバンクーバーから毎日CP線経由とCN線経由の夜行列車が運転されていたものが、現在ではCN線経由の週3本のみになってしまっています。でも、そのかわりに観光シーズンにはバンクーバーからCN線のジャスパー、CP線のバンフ・カルガリーまで、途中のカナナスキスに1泊して、2日間かけてカナディアンロッキーの車窓を楽しむ、ロッキーマウンテニア号が別の会社の手で運行されているようです。

そんなわけで、今では旅のヒントになるようなことも書けません。でも、当時と違って今では、どこにいてもインターネットで最新の情報が入手でき、またネット経由で予約までもできる時代です。下記のお役に立つリンク集でそれぞれ詳細をご覧下さい。訪れる日本人が多いのでしょう、最近では日本語のページが用意されている場合もあります。

米国と同様に、カナダも州の独立性が高いようです。例えば、消費税はブリティッシュコロンビア州では7%でずいぶん高いと思いましたが、石油が産出するアルバータ州にはありません。買い物をするならアルバータで。

カナディアンロッキーの大自然は実に雄大です。一度こんなスケールの大きな山の風景に出会ってしまうと、島国の日本では北海道や信州の山や湖へ行ってもつまらなくなってしまいました。困ったことです。

 


お役に立つリンク集

これからお出かけになる方や鉄道ファンの方に役立ちそうなリンクをそろえました