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ジャスパーへ

定刻を20分程度遅れて列車は静かに出発しました。もちろん、発車ベルもなければ遅れに対して何の案内もありません。線路は単線です。頻繁にディーゼル機関車が3重連や4重連で牽引する長大編成の貨物列車と交換します。舶用のコンテナもそのまま積載しています。

 
先頭のディーゼル機関車   CNの機関車3重連の長大編成の貨物列車

夕食は食堂車でとりました。時間帯別の予約制です。メニューは簡単なコース料理で、肉と魚が選べました。当時日本では、“北斗星”の豪華なディナーが話題になっていましたが、VIAの場合は10CAN$少々(円安の当時のレートで1300円程度)で、日本に比べてずいぶん安いと感じました。

ドームカーからカナディアンロッキーの風景 展望室の内部

ドームカーの展望ドームはフリースペースです。空いて入れは誰でも自由に利用できます。夏なので日没は遅く、暗くなったの22時頃だったと思います。

夜中に目が覚めるとカムループスに停車していました。空には、日本では見たことのないような満天の星空です。冷えてきたため、暖房のスチームが通り始めました。カムループスで南のバンフ・カルガリー経由のCPと北のジャスパー・エドモントン経由のCNの路線が分かれます。カムループスを発車してしばらくは川の対岸をCPの貨物列車が併走していきます。

 


ジャスパーに到着

よく眠って目が覚めると、列車はカナディアンロッキーの針葉樹林の中を走っています。夏といえどもカナディアンロッキーの山の高いところには雪があります。食堂車で朝食をとり、そのまま展望室でくつろいでいると、もうジャスパーです。まだ1時間あるはずだとゆっくりしていたのですが、ブリティッシュコロンビア州とアルバータ州の間に1時間の時差がありました。851km走って10時50分定刻通りの到着でした。

貨物列車の最後尾の車掌車 スーパーコンチネンタル号

ジャスパーは、CPによって開発されたリゾート地、カナディアンロッキー第2の町です。今日の宿泊はCP系列の高級リゾートホテル、広い敷地にコテージが点在するジャスパーパークロッジです。

ジャスパーに到着したVIA 最後尾の寝台車 窓の高さの異なるところがルーメット