引き続き、事業車をご覧いただきます。ドクターイエローの黄色い車体に、側面は黄色と黒の虎塗り、正面は白とオレンジの警戒色の派手ないでたちです。おでこに掲げた“DEPANNAGE”は、フランス語で もオランダ語でも“修理”の意味だそうです。
▲ 7号はポールとシングルアームのパンタの両方を備えている
▲ 16号のドアは片側のみ 屋根上にライトと回転灯を付けている
46号や33号は、側面の窓の下、腰板の部分が開く構造になっているようです。33号と連結した無蓋貨車115号は台枠にステップが残っていて、電車の付随車を改造した物のようです。
▲ 46号は側面1段窓 側面の腰板の部分が開く構造になっている
▲ 33号も44号と同じ構造
▲ 115号はステップが残っているので2軸車の台枠を流用した貨車のようだ
55号の車内を覗いてみると、天井近くにモーターを置いてベルトがけで左右の機械を駆動する構成になっています。用途はよくわかりません。
▲ 55号
▲ 55号の車内
16号が連結している貨車141号は長物車でしょうか。一端にウインチを装備しています。タンク車131号は電動車の2軸台車を履いています。無蓋車129号に積載されているのは発電機でしょうか。路面を走行するためか、これらの貨車もブレーキランプを備えています。もう一つのライトは方向指示器でしょうか。
▲ 16号と連結した141号は長物車でしょうか
▲ タンク車131号
▲ 7126号が牽引する無蓋貨車129号 積み荷は発電機?
古い単車を改造した事業用車の中で、唯一のボギー車が2号です。両運転台で、パンタが2台、ドアは両面にあり、側面にはシャッターも。やはり屋根上にはライトと回転灯を付けています。
▲ 両運転台2丁パンタの2号 側面にはシャッターも
145号はバッテリー駆動の車両移動機。屋根がないので、車庫内専用のようです。
▲ 145号はバッテリー電気機関車でしょうか
手作り感あふれるジープのような車体の70号は、ボンネットの中にエンジンが入っているようです。鉄の車輪を履いてレールの上を走るので、運転台のハンドルは何に使うのでしょうか。
▲ ジープのような70号
6023号は、この博物館唯一のトロリーバスです。かつては、ブリュッセルにもトロリーバスが走っていたのですね。
▲ トロリーバス6023号
クラシックなバスも5台保存されています。トラムだけではなく、動態保存されているバスを使ったツアーも行われています。
▲ フロントエンジンのバス
▲ クラシックな8048号
▲ 正面曲面ガラスの8164号
▲ 1969年製 同じ頃のNSKの蒲鉾ボデー 宮崎交通に似ていませんか
▲ マイクロバス8905号
博物館の奥に4台の自動車が保存されています。博物館のホームページでは、コレクションは1869年以降のトラム、バス、トロリーバスとタクシーとしているので、これらの自動車はタクシーでしょうか。明確なのは、黄色の1台だけで、白とチョコレート色のストライブのルノーは、トラムと同様に事業用車両かと思われます。
▲ 自動車のコレクションもあります
トラム博物館の詳細は http://www.trammuseumbrussels.be/ へ。