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天安門広場

前門大街をあとに、天安門広場に向かいます。この時期なのか、夜間だけなのか、広場への立ち入りが禁止されていて中にいるのは公安だけ。一般人は毛主席記念堂や人民英雄記念碑の所には行けません。

天安門広場の真ん中に建つ毛主席記念堂 人民英雄記念碑と人民大会堂
夜の天安門は閉鎖されていて入れなくなっていた

天安門をくぐって、故宮のチケット売り場のある午門の手前からお堀沿いにぐるっと回り込んで東華門へ、そこから夕食をとりに王府井に向かおうとしたのですが、天安門も公安が警備していて立ち入り禁止。仕方なく、天安門の前の大通り、東長安街を東へ。

地下鉄天安門東駅の先で左折して、南池子大街を北に、東華門の方向に向かいます。この道は暗くて古い建物が残り、昔の北京の面影を色濃く残しています。地元住人向けの食堂なども点在してしていますが、これらの店で食事をするには、ちょっと勇気が要ります。

 

王府井

故宮の東華門から続く東華門大街へ右折して、王府井へ向かいます。このあたりにも面(麺)の看板を掲げている店がありますが、客の入りの悪いところはパス。

次の交差点から東安門大街と名前が変わり、王府井との交差点までの間が美食坊夜市という名の屋台街となっています。串焼きを主に、いろんなメニューがありますが、どの店の品揃えも代わり映えしないこと。台湾の夜市に比べると見劣りします。

東安門大街の屋台 歩行者天国 王府井の新東安市場

王府井を北から南へ。10年近く前、新東安市場から交差点をはさんだ斜め前の店に入った記憶があるのですが、その付近一帯が新しいビルに建て替わっています。王府井大街はデパートや高級レストランが並び、短時間で手軽に食べられる店はありません。

北京百貨大楼 杭州小吃の店に入ってみたが

今ではクラシックな北京百貨大楼は、1995年に初めて北京に来たときには、王府井で一番立派なデパートでした。まだ壊されずに健在です。その先で、北京ダックの全聚徳王府井店の横の路地を入ると、店の前で蒸し器から湯気が上がっています。客の入りもまずまずなので、杭州小吃に入ってみることに。

牛肉麺と小籠包 王府井小吃街の入り口

一番高い12元の牛肉麺と、店の表で蒸している小籠包を注文します。わずか6元で何と10個も出てきます。牛肉麺は使っている香料がちょっと。立地に対する値段からして仕方がないとはいえ、1個8円の小籠包?の方は中にスープが入ってなくてパサパサの肉まんのようで×。台湾や香港なら概ね客の入りで判断できますが、北京では通用しない場合もあるようです。それとも、地元の人はこれで納得しているのか?

王府井小吃街のお店

次の路地の入り口に朱塗りの門があり、王府井小吃街です。両側には串や麺、湯からデザートまで、いろんな店が並んでいます。ここにすれば良かった、と思ってもあとの祭り。

中には、サソリやヒトデ、タツノオトシゴから蚕のさなぎでしょうか、ゲテモノの串刺しを売っている店も。食べているところは見かけませんが。

小吃街にはこんなゲテモノの店も

 


北京首都国際空港へ

時間に十分余裕を持って空港に戻ります。歩行者天国の王府井大街も東長安街との交差点に近づくとバスやこの区間をバッテリーで走るトロリーバスが行き交います。

王府井を走るバスとトロリーバス 地下鉄王府井駅の手荷物検査

王府井駅から地下鉄1号線に乗ります。各駅の改札前に手荷物のX線検査があります。建国門で2号線に乗り換え、機場線の始発駅東直門に向かいます。

地下鉄1号線の電車 地下鉄2号線の電車

東直門では、地下通路で機場線につながっています。それにしても、地下鉄がどこまで乗っても2元に対して、機場線の運賃25元は高い。庶民からは安く、取れるところからは取ろうということなんでしょうね。

東直門の機場線出札と改札 東直門の機場線ホーム

機場線のホームには、新しい線では中国でも標準装備になったホームドアが設置されています。東直門を発車すると、途中三元橋に停車して3号航站楼まで20分。速くて便利ですが、王府井からだと乗り換えや待ち時間を含め1時間程度はみておいた方が良さそうです。渋滞がなければ、バスと変わらないかも。

機場線は線路の中央にリニアモーターのリアクションプレート マドリードに向けて出発

出国審査でパスポートと羽田で受け取った北京→マドリードの搭乗券を出したら、怪しまれてしまいました。ページをめくって中国入国のスタンプを探しているが見つからない様子です。英語が話せるかと聞いてくるので、ちょっとだけと答え、今日入国して乗り継ぎ待ちの間に王府井まで夕食に行ってきたと説明したら、パスポートにスタンプをポン。

 


旅のヒント

北京首都国際空港に日本からの飛行機が到着する第3ターミナルから機場線に乗ると、第2ターミナルを経由して東直門まで30分程度、逆に東直門から第3ターミナルは直行で20分程度です。渋滞に巻き込まれる可能性のあるバスに比べ、機場線は時間が確実で便利ですが、東直門で乗り換える地下鉄2号線は常に混雑しており、特にラッシュ時には大きなトランクを持って乗ることが難しいと思われます。

また、地下鉄各駅の乗り換えもエレベータや下りのエスカレータのある駅は少なく、荷物がある場合は空港からバスを利用する方が楽だと感じました。

北京空港での乗り継ぎが昼間なら、鉄道ファンの方なら中国鉄道博物館を訪れるのも良いかと思います。北京首都国際空港から近く、空港からタクシーが便利です。空港への帰りは、鉄道博物館から徒歩10分程度の始発のバス停、環行鉄道からバスで三元橋まで出て、機場線に乗り換えると良いでしょう。月曜日は休館なのでご注意ください。

2011年11月旅
2012年 4月記

 


お役に立つリンク集

これからお出かけになる方や鉄道ファンの方に役立ちそうなリンクをそろえました