パリ市内に開通したトラム T3


フランスの首都パリ。市民の足として親しまれている乗り物と言えば、1.5ユーロでどこまでも乗れるメトロでしょう。ほぼ山手線内の面積に相当するパリ市の1〜20区を、メトロ1〜14号線が網の目のように縦横に通っています。

▲ トラム3号線(T3)は7車体連接の全低床車 2008/5/6

メトロの路線は2号線と6号線を合わせると市内で環状線を形成しますが、他の路線は放射状になっていて、市の周辺部では横のつながりがよくありません。そこで登場したのが、パリ市内初のトラム3号線です。

▲ 大勢の乗降客でにぎわうメトロ12号線との接続駅

パリ市1〜20区の外周を回る道路のうち南の縁を、西側はセーヌ川沿いに走る国電PERと接続するGarigliano橋から東へ、メトロ8,12,13,4号線とPERに接続しながら中華街近くのメトロ3号線Porte d'lvryまでをむすぶ便利な路線のため、昼間でも数分おきにやってくる電車はよく混雑しています。

▲ ガラスの仕切りで独立しているが開放的な運転台

車両は7車体連接の全低床車で、塗色はメトロと同じ白とライトグリーンです。終点はループになっておらず、折り返し試運転をするため前後両運転台で、乗降用のドアも左右両側にあります。車内は窓が大きくて明るいく、ガラス張りの運転席を通して前後の車窓も楽しめます。日本やドイツと比べ、フランスのLRTって、おしゃれですね。

▲ カラフルで明るい車内

外周道路の中央に敷設された軌道は、停留所付近と道路との交差部分を除いて、きれいな芝生の絨毯になっています。

▲ 美しい芝生の軌道が続くパリの外周通り 

トラム3号線は、外周道路を東からさらに北へ延長される予定で、西の終点には郊外からトラム2号線が延びてきて接続されるそうです。

パリのトラムT3の詳細はこちらをご覧ください

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