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タリン郊外のコプリ
コプリ行きのトラムで、タリン駅前から少し行くと、エストニア鉄道の貨物線でしょうか、タリン駅から伸びてくる非電化単線の線路と平面交差します。 狭軌のトラムと広軌のエストニア鉄道の線路幅の違いがよくわかります。
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トラムとエストニア鉄道の平面交差 | バルト海の彼方にフィンランドに向かう大型フェリー |
大半の乗客が下車したあと、車窓にバルト海が見えてくると終点のコプリです。ここまで乗ってきたのは3人だけ、もう一人アジア系の初老の男性がいるなと思っていたら、 何と日本人でした。すでに何日かタリンに滞在していて、もう行くところが無くなったので、バルト海の綺麗なコプリにまたやってきたのだとか。
海岸をエストニア鉄道の貨物線が通り、フィンランドに向かうのでしょうか、バルト海の彼方にタリンを出港した大型フェリーの真っ白な船体が遠ざかっていきます。
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ポイントを切り替える女性運転手 | コプリの車庫 |
終点のコプリにはトラムの車庫があります。私の乗ってきたトラムは入庫するため、運転手が下車してバールのようなものでポイントを切り替え、電車を一旦車庫線に入れてから、 再び手動でポイントを方向転換のループ線の方に戻します。写真のハンドバックをかかえた私服の女性がトラムの運転手です。
トラムの低床車と二階建て観光バス、トロリーバス
タリンのトラムは、他のヨーロッパの多くの都市と同様に、バスと同様の片運転台。終点ではループ線を回って方向転換します。再び1系統のカドリオルク行きのトラムで 、もと来た道を市内へ戻り、新市街の東の終点カドリオルク公園に向かいます。
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終点のループ線で方向転換 | 中間に低床車をはさんだ3両編成 |
タリンのトラムにも部分低床車が導入されています。といっても新車ではなく、従来の2車体連接車を切り離し、その間にノンステップの付随車を挟み込んだ改造車で、クロスシートの下に車輪があり、両端の連結面は階段になっています。
中間の低床車の車内 二階建てオープントップの観光バス タリン市内を巡る、オープントップの二階建て観光バスも有ります。正面に国旗ののステッカーが貼ってあり、ヘッドホンを使って8ヶ国語でガイドが聞けるようですが、さすがにここには日本語はありません。
新市街から西へ、トラムを補完してトロリーバスが走っています。切符はトラムやバスと共通。連結車もあります。
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タリンのトロリーバス |
カドリオルク公園と歌の原
1系統と3系統のトラムの東の折り返し点がカドリオルク公園の入口です。ここは18世紀初頭の戦争で、バルト地域を手に入れたロシアの皇帝ピヨトル大帝が、エカテリーナ妃のために離宮と その庭としてつくらせたもので、夏は広い園内に花が咲き乱れ、池の噴水が涼しげです。
カドリオルク宮殿 カドリオルク公園の花壇
公園の一角にはバロック様式のカドリオルク宮殿があり、現在は美術館になっています。
広大なカドリオルク公園の中を東に通り抜けて少し行くと、高台から広い芝生席の向こうに見下ろす白いステージがあり、入口に“1869-1969”と年号が刻まれた石柱が建ってます。ここは、5年ごとに開催されるエストニア最大の祭り、100年を越えて続く、ユネスコの世界無形文化遺産に指定されている歴史的な、歌と踊りの祭典の場所、歌の原です。
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カドリオルク公園の白鳥の池 | 歌の原 |
旧ソ連末期の1988年9月、エストニア全土から30万人以上がここに集まり、ソ連により禁止されていたエストニアの民謡などを歌う大集会があり、歌による決起が非暴力によるバルト三国の独立運動推進の大きな力となったのだそうです。
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歌の原のステージ 背後はバルト海 | 舞台を見つめる指揮者 |
エストニアの独立は“歌による革命”ともいわれ、ここがその原点です。斜面に、舞台を見つめるように腰を下ろした銅像は、エストニアの有名な指揮者だとか。
歌の原の背後はバルト海。タリン港に入港する大型フェリーが行き交います。
エストニア野外博物館
タリンの西の郊外に、エストニア野外博物館があります。ここは、17世紀から20世紀初頭のエストニアの農村の木造建築がそのまま移築されている広大な森の中の野外博物館です。ソ連時代に、社会主義の集団農場化で失われたエストニアの農村風景を今に伝えています。
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民族衣装の女性と少女 | 茅葺きのエストニアの歴史的な民家 |
シーズン中の週末は、11時からフォークダンスが行われるので、時間をあわせて訪問します。
フォークダンスに参加するのでしょう、入口で民族衣装を着た子供連れの女性を見かけ、追いかけてお願いして写真を撮らせてもらいます。
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石積みの小屋 | 風車の後ろはバルト海 |
広い園内を巡ると、茅葺き屋根の農家以外にも、瀟洒な住宅や石積の小屋、風車などバラエティーに富んだ建物が点在しています。また、その中には家財道具や農機具などが展示された建物も。
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手作りの刺繍 | 民家の中に展示された家財道具 |
畑には案山子も立っています。日本から遙か遠く離れたユーラシア大陸の北西端の国ですが、半世紀前の日本とよく似た、どこか懐かしい農村風景です。
エストニアの案山子 エストニアの民族舞踊フォークダンス 民族衣装を着た人々による、フォークダンスが始まります。男女のユーモアを交えた楽しい踊りが披露されます。最後は、周りを取り囲んでいた各国からの観光客も巻き込んで、広場いっぱいに踊りの輪が広がります。