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“インド デリー 国立鉄道博物館”


インドは中国と並ぶ世界の鉄道王国。19世紀の半ば、1853年に英国の植民地政策の一環として、アジアで最初に鉄道が開通しました。線路の幅は、1672mmの広軌から、JRよりやや狭い1000mm、さらには762mmや610mmの狭軌まで、 今でもいろいろな軌間が混在しています。

国立鉄道博物館に向かう三輪タクシー オートリキシャ 2005/5/6

そんなインドの首都ニューデリーの南に、国立鉄道博物館があります。オートリキシャ(リキシャの語源は日本語の人力車とか)呼ばれる三輪タクシーに乗って出かけます。

インド国立鉄道博物館の入り口 2005/5/6

入り口で10ルピー(約25円)の入場料を払って入ると、おもちゃのような小さなナローゲージ(狭軌)の蒸気機関車と、ブロードゲージ(広軌)の蒸気機関車の動輪 が出迎えてくれます。この動輪の持ち主は、シリンダーが内側にある機関車だったようで、車軸がディーゼルエンジンのクランク軸のような構造になっています。

出迎えてくれるのはおもちゃのようなナローゲージの蒸気機関車とブロードゲージの動輪

屋内展示館にはいると、おなじみの機関車のカットモデルがあり、蒸気機関車の構造がわかりやすく色分けして展示されています。

蒸気機関車のカットモデル

運転席に簡単な屋根があるだけで窓もない、古典的な蒸気機関車も 屋内に展示されています。暑いインドではこれで良いんでしょうか。

古典的なタンク機関車

ロケット号や各種蒸気機関車の模型の向こうに、象の頭蓋骨がガラスケースに入れて展示されています。かつて列車と衝突した象だとか。いかにもインドです。

機関車の模型の向こうに象の頭蓋骨が展示されている

色灯色の信号機の他に3灯式の腕木式信号機も。これってヨーロッパでも見かけるデザインですね。右端のランプがV字型に並んだのは、入れ換え信号機でしょうか。

各種信号機

ズラッと並んだ青い機械はボール・トークン・システムと書いてありました。列車が衝突事故を起こさないように安全運行をつかさどる、閉そくシステムのようです。

ボールトークンシステム

それでは、屋外に展示されている車両にご案内しましょう。


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